北島 修
地方銀行に12年。数字は読める。分からないのは、その利益がどの仕事から出ているのか。
製造業
社員34名・内陸の工業団地/全6話
創業48年の金属加工。創業者が3年前に亡くなり、銀行出身の長男が継ぎました。機械は動いている。人も辞めていない。それなのに、利益がどの仕事から出ているのかが分からない。工程表はなく、FAXの紙の並び順が、そのまま作る順番になっている——という状態から始まります。
地方銀行に12年。数字は読める。分からないのは、その利益がどの仕事から出ているのか。
勤続38年。段取りも作る順番も、この人の頭の中にある。定年まであと2年。
受注と納期を一人で回す。FAXのトレイが、彼女の台帳。
唯一の若手で、引き継ぐ側。聞くのは早いが、聞く相手がいつも忙しい。

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