原 康孝
父が倒れ、経営の判断をひとりで背負うことになった二代目。
宿泊業
客室82室・地方の海沿い/全6話
創業40年。社長が2年前に倒れ、長男の専務が経営を引き継ぎました。現場は各部門の古株が回していますが、決める人は一人しかいません。稼働率は悪くない。なのに、儲かっている実感がない——という状態から始まります。
父が倒れ、経営の判断をひとりで背負うことになった二代目。
フロントと予約を統括。常連客の顔を全部覚えている。
30年、月末の締めを一人で背負ってきた。
勤続20年。教え方は「見れば分かる」しかない。

月末の締めに、経理担当がひとりで二日がかり。1円でも合わなければ、原因が見つかるまで終われません。30年ぶんの勘を聞き出…

夕方2時間、電話が鳴りっぱなしで取りきれない。宿泊部長は「電話に機械が出るなんて絶対に嫌」という立場でした。機械は1台も…

教え方が、勤続20年のチーフの「見れば分かる」しかない。去年は4人が辞め、うち3人は3か月ももちませんでした。全室のマニ…

予約サイト4社の通知メールを、チェックインもしながら人が手で打ち込んでいました。1日34件、繁忙期は60件超。届いてから…

昨日いくら儲かったのかを、この宿の誰も言えませんでした。数字は12年前のシステムの中にあり、押せば出る。誰も押していなか…

予約の72%が予約サイト経由で、手数料は年2,300万円。悩み抜いたボイラー更新費と、ほぼ同じ金額でした。サイトのリニュ…