古賀 修一
現場監督上がり。「あと10年いてほしいんです」と、困りごとから話し始めた。
建設業
社員28名・山あいの地方都市/全6話
創業52年。2代目が社長を継いで7年、先代はいまも毎朝出社してきます。仕事は途切れず、人は足りません。見積もりを作れるのは一人だけで、その人が机に向かえるのは、現場から戻った夜9時から——という状態から始まります。
現場監督上がり。「あと10年いてほしいんです」と、困りごとから話し始めた。
見積もりを30年ひとりで。昼は現場、積算は夜9時から。
社内でいちばん若い。教わりたいが、聞ける時間がない。
請求と支払いの担当。現場で決まったことが、こちらに回ってこない。

サーバーには過去の見積書が412件。あるのに探せないので、また一から作る。1件20時間のうち、11時間が探す時間でした。…

現場で口約束のまま決まった追加工事は、伝票が一枚も起きないまま竣工していきます。1年ぶんの日報2,000枚を読み直して出…

朝6時40分から8時までに、工務部長が受けた電話は18本。5つの現場の段取りが、その人の頭と電話の中にしかありませんでし…

職人が手書きした出面表が、月に200枚。読めない字を確かめようにも、その人はもう別の現場にいます。全部を機械に読ませず、…

工事が儲かったかどうかが分かるのは、竣工の2か月後。去年は赤字で終わった現場が2件ありました。全部を追うのをやめて、材料…

この3年で外国人の職人が4人入り、教えているのは現場を持つ若手一人だった。返事はいつも「はい、大丈夫です」。動画を10本…